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皆さん、こんばんは!
カツではヒレカツが好きなチニニです!



10月16.17日のジェネさんとぼんじゅうさんとの集い、23日のEXPAオフが終わり、満ち満ちた思いです!
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ぼんじゅうさんやジェネさんと行っためんたいパークで売っている「めんたいソフト」。美味しい。


どちらの週でも素晴らしいデュエリストの方々との出会い、度肝を抜かれるデッキ達との戦いが多数あり、改めて対面デュエルの良さや気の合うデュエリストとの交流の素晴らしさに気付かされました。



対戦して下さった皆様、ありがとうございました!
次なるデュエル遠征に向けて研鑽あるのみです!




今回の記事では、この2週に向けて組み上げたデッキの内の1つを紹介していこうと思います。


このデッキは前回の記事である「チニニの備忘録 その1」に記した3つ目のレシピの完全版なので、まだ読んでない方は是非そちらも合わせて読んでみて下さい!
既に読んでくださった方はそこからの変化を楽しんでいただけると嬉しいです!





・デッキの概要


こちらがレシピになります!
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「王の舞台」のトークンの自壊を「ダイヤモンドダストン」のトリガーにしたいというコンセプトから始まったこのデッキを使ってみた所感を最初に述べます。
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本日の主役


噛み合い切らずに事故を起こしやすいと危惧していたこのデッキですが、基盤が「王の舞台」さえ張っておけば一定以上の動きは保証できるジェネレイドと動きの幅が広い溟界のタッグという事で、片方を機能させる事は容易い印象でした。

そしてどちらのテーマも少ない枚数である程度の妨害や後続を構えられる為、デッキが噛み合い出すまでの時間稼ぎがやりやすかったです。

言い換えると、序盤の安定性は想像以上だったという感じですね。


そうやってこの2テーマ、そしてダストンの3テーマを機能させたその先に目指す物として、「燎星のプロメテオロン」は続投。
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ダイヤモンドダストンの②を機能させる利点となり得るカード、かつジェネレイドと相性の良い「クリフォート・ゲニウス」から触れる、程々にマイナーという事で、このデッキの終着点としての魅力度はかなりの物でしたね。

そのゲニウスをリンク召喚する方法としては「機巧狐」だけでは不安が残った為、ハリファイバーからリンク召喚できるように機械族の「ジェット・シンクロン」を採用しました。


ダストンに持たせる仕事はこれだけでなく、ダストンの送りつけをトリガーに機巧狐を出して任意の属性をリクルート、通常モンスターとして「切り裂かれし闇」を起動する等があります。
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このカードや「超自然警戒区域」はダイヤモンドダストンで起動できる為、後述するダストンを墓地に戻すコンボと合わせて継続的にアドバンテージを稼げます。
特に後者は王の舞台のトークン生成でも破壊効果が使える為、構築に無理も生じにくいですね。

この2枚の永続魔法に触る手段としては、前回の記事で検討していたシルクハット+Z-ONEはシルクハットにそれ以上の役割を持たせづらかった為没に。
代わりに溟界からランク4を作っても触れる「天獄の王」の枚数を増やし、ゴルガーでバウンスして維持する一本を太くした形です。



他には「大暴落」も新しくデッキに投入してみて好感触でした。
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あずき


「覇蛇大公ゴルゴンダ」と「溟界の昏闇-アレート」で除外されたダストンを戻し続けるループの難点としては、相手に墓地のモンスターを回収し続けられる為、無視できないレベルに相手に塩を送ってしまう事。


その改善策として投入したカードですね。
大暴落の存在を勘づかれる前であれば相手がアレートによって回収した、使いたかったモンスターさえデッキに押し込む事もできます。



大暴落を警戒された後はアレートや「剣の王 フローディ」による手札増強が任意の為に相手に加減される恐れもありますが、本来稼がれるアドバンテージを与えないというだけでも得はしてるという考え方で。
ジェネレイドも溟界も、果ては「宇宙砦ゴルガー」によっても相手の手札を増やせる為、相手の手札が8枚以上という発動条件は見た目よりは厳しくありません。


更には手札をデッキに戻した後の2枚ドローも効果によるドローの為、自分ターンでの「王の舞台」の起動等の用途でも使えます。
「溟界王-アロン」や「轟の王 ハール」と合わせればまさに泣きっ面に蜂。


特筆するカードはまだあり、このデッキを考えていた途中に発表され、前回の記事から今回の間で登場した「溟界の大蛟」。

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漢字が変換で出しづらい


①も②も溟界の動きを大きく助けるカードで、「溟界の滓-ナイア」からサーチも効く優れものです。

①に関しては、素引きした多様な属性のジェネレイドやダストンをコストに当てられる他、この効果で安定して仕事をさせられるカードとして「イピリア」を採用。

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単純な効果ながら、毎ターン蘇生できるとなると結構なアドバンテージを稼いでくれるカードです。
溟界だけを動かせる状況から王の舞台やダイヤモンドダストン等を引き込む為の採用ですね。

また、押しつけたダイヤモンドダストンをトリガーに蘇生できる「レプティレス・ニャミニ」と合わせるとランク2のX召喚も行えますね。
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ここで「No.29 マネキンキャット」をX召喚して更に他のカードに触りにいきます。
ダイヤモンドダストンと併用すれば相手のデッキを問わず闇属性や悪魔族が出せる、マネキンの①を使わずとも②が使用できるといった特典付きに。

②の効果もまた優秀です。
自分メインフェイズにトリガーを満たすには効果破壊等の一手間が必要になりますが、相手メインフェイズではトリガーを満たさない方が稀なレベル。

この為、放置しづらい置物としてもかなりの活躍を見せてくれます。
必要な溟界を落とすのは勿論、早々にイピリアに触りにいってドローを構えるのも良し、エーリアンソルジャーを予め落としておくにも良し。

ヌルからの展開で序盤に用意する事ができれば、大いにゲームメイクに貢献してくれます。


こういった形で、ジェネレイド、ダストン、爬虫類の3テーマを噛み合わせて戦うデッキとなりました。
直近のデッキでは程よい際物感、モンスターゾーンの位置や墓地リソースを意識した独特な戦術の組み立て方が取り分け気に入っています!



以下に個々のカードの解説を記します。
念のため、レシピをもう一度載せておきますね。
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・機巧牙-御神尊真神

機巧狐と共に採用するには風属性モンスターの数が少ない点が不安視されるカードだが、このデッキでは「グリーン・ダストン」を送りつける事で確実にリクルート可能。
天獄の王に触る手段となる他、「溟界の滓-ヌル」や「王の影 ロプトル」等のデッキを動かすカードにもアクセスしていける。


・ジェネレイド達

このデッキの基盤。
引いても仕事をする上に後述する「聖邪のステンドグラス」のトリガーにもなるロプトルを2枚、ロプトルや稲荷から触りたいマルデル、機械族周りを動かすドヴェルグス、大暴落やアロン等と合わせるフローディ、ゲニウスのリンク先二箇所を空けられるのと非常時の防衛策ハールをそれぞれピン刺し。
素引きしても手札コストに当てる、ステンドグラスでデッキに戻す等の手はあるが、ダストン共々素引きしないに越した事はない為60枚構築に。



・覇蛇大公ゴルゴンダ

レベル帯や属性はこのデッキでは活かしづらいが、王の舞台を貼る事が戦術の基本となる為自然に蘇生効果を使用可能。
先述の通り主にアレートと合わせてダストンの継続的な活用に貢献するが、溟界のテーマ内でもそれなりに爬虫類の除外はできるので雑に運用して良い場面も割とある。


・エーリアン達

爬虫類を動かす上での着地点として優秀で、切り裂かれし闇や警戒区域との相性も良く、大暴落と併用しやすい、と多くの面でこのデッキと噛み合ったテーマ。
一度出したゴルガーは大蛟等で繰り返し使用できるが、ハリファイバーからエキドゥーナに繋げたいケースを想定してモナイトは2枚採用。


・レプティレス・コアトル

取り回しやすいチューナーとして採用。
ハリファイバーになれるのは勿論、デメリットの無いダストンと合わせて「超重剣聖ムサ-C」をS召喚できる。
EXデッキの枠をもう少し切り詰められるならレベル8シンクロ等も視野に入るか。


・魔貨物車両 ボコイチ
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デコイチも採用していないこのデッキではかなり浮いてみえるが、闇属性で攻守が同じモンスターの内、機巧狐と合わせてゲニウスになれる機械族かつ場と墓地を行き来するイピリアやニャミニと同じレベル2、切り裂かれし闇や警戒区域のトリガーにできる通常モンスターという3点を評価して採用。
他の候補としてはダストンと合わせてランク1になれる「スカゴブリン」等。


・カクリヨノチザクラ

送りつけたダイヤモンドダストンを対象に取った機巧狐のバリューを増やす為に採用。
ゴルガーや「レプティレス・エキドゥーナ」等は蘇生して嬉しい場面も多い為、中々良い働きをしてくれる。


・聖邪のステンドグラス

ジェネレイド等の素引きしたくないカードを戻しつつ手札の質を上げられる。
この用途が主な為に天使族の効果モンスターであるロプトルを用意したら早々に発動してしまう事が多いが、自分の場にダストンを置いてから使うと悪魔族の効果で自分ターン中の王の舞台の起動、アロンやハールでの追い討ちハンデスが行える。


・毒蛇の供物

盤面の除去札に乏しかった点を鑑みて採用。
自分のカードまで含めて破壊する為、このカードをダイヤモンドダストンのトリガーにすると3体のダストンをリクルート可能。


・溟界の呼び蛟
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このカード単体の役割は大きくないが、天獄の王や警戒区域のサーチ可能なトリガー、ハールやフローディでゲニウスのリンク先を二箇所空けてゲニウスのサーチ効果を再び使用、いざという時の壁展開などに使え、入れていると地味に嬉しい1枚。


・クリフォート・ゲニウス

ジェネレイドとの相性の良さが有名なモンスター。
こいつがジェネレイドに出張させられるカードの幅を増やしてるみたいな所もある。


・警衛バリケイドベルグ

継続的にアドバンテージを稼ぐ永続魔法や王の舞台は狙われやすい為、それを守ったり回収したりする用。
機械族なのでゲニウスのリンク素材にも。


・レプティレス・エキドゥーナ
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爬虫類を支える敏腕リンクモンスター。
このデッキでは同テーマ内のニャミニは勿論、ダイヤモンドダストンやハウスダストンを利用してサーチ先を割増する事ができる。
効果使用後はリンク素材の他にも毒蛇の供物や溟界のリリースに充てられる為、低打点はネックになりにくい。


・エーリアン・ソルジャー M/フレーム

エキドゥーナ+αで伸ばす先。
エキドゥーナの制約下でも同じ素材で「宇宙鋏ゼロオル」が出せるが、デッキスロットを食わないこちらを採用。
ただし、②の蘇生効果と王の舞台との相性が良くない為抜く事も視野に入っている。


・トポロシック・ボマー・ドラゴン

ダイヤモンドダストンを相手に向いているリンク先に出し続ける事で展開許さないマンになれる。
ダストンの活用手段の一つとなっているのは喜ばしいが、こちらも王の舞台との相性が悪く、より適任の大型モンスターがいるかもしれない。


・相剣大公-承影

スーパーパワーカード。
ハリファイバーから出したフォーミュラ+溟界のレベル8orジェネレイドトークン2体、もしくはジェネレイド+ジェットシンクロンでS召喚する。
相手ターンでもダイヤモンドダストンの墓地効果やトラップトリックを使う事で除外効果が使用可能。


・宇宙砦ゴルガー

天獄の王と合わせたり切り裂かれし闇のパンプ効果と合わせて大ダメージを与えたり。


・超重剣聖ムサ-C

エーリアンモナイトからの選択肢になるレベル5シンクロとして採用。
連撃を狙えるだけのコンポパーツが整ってからコスト等にしたプロメテオロンを迎えにいくのが主な使い方か。


・森羅の姫芽宮
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デメリットの無いダストンから出すランク1の中で、手札に入れたい魔法・罠カードが多い為に採用。
ジェネレイドを落としてしまう事もあるドジっ子ちゃん。
他のランク1の選択肢としては、切り裂かれし闇と合わせて突破される前に仕事がしやすくなる「LL-アンサンブルー・ロビン」、切り裂かれし闇との相性は良くないもののステンドグラスのトリガーになれる天使族かつ相手にドローさせて大暴落に貢献したりできる「No.63 おしゃもじソルジャー」等。


・ダイガスタ・エメラル

王の舞台を長持ちさせたい一心で採用。
半永久的とはならないが、一度効果を使うだけでもリソースがグンと稼げる。
バニラを蘇生する効果ももしかしたら使う日が来るかもしれない。




あとがき


今回のデッキは先述の通り日常的には会わない方々とのデュエルの機会に向けて作られた物です。


私は比較的息の長いデッキが好みなのですが、こういった時間が限られるデュエルの機会においてはできる限り多くのデッキとデュエルできる、それでいてより多くの方と思い出を残せる……すなわち濃厚な中期戦を安定して行えるデッキが理想的だとも思います。

そういった想定で長期戦にも負けないようなインパクトを残す為に、瞬間的なインパクトを与えられるカードも複数織り込んでみたつもりですね。
(少なくとも自分の周りでは)あまり使用者のいなかったテーマのダストン、登場したばかりで話題性の強い切り裂かれし闇や溟界の大蛟、独自の役割を持ちつつもやや場違いな雰囲気を持つボコイチ等がこれに該当するでしょうか。


勿論、このデッキを毎回は相手の方の印象に残せていないと思います。
それでも、対戦の最中や対戦後にデュエルして下さった皆様がかけて下さった驚きの言葉や賞賛の言葉は今でも覚えています。

今後も改善を続けていき、このデッキとデュエルして下さる方の印象に残せるように取り組んでいきます!


デッキ名は、「モンスターハンター4」のクエスト名が元ネタですね。


蛇型の巨大モンスター「ダラ・アマデュラ」を倒すクエストの名前の一つが「千古不易を謳う王」で、蛇要素の爬虫類、王と称されるジェネレイド、そこにダストンを埃=誇り、としてこのデッキ名となりました。
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こんなの


ちなみに「千古不易」とは太古からずっと変わらないさま、を指すそうです。

遊戯王のデッキとは、毎月登場していく新カードや日々の勉強によって得た知識で次々と形が変わっていく物。
そんなデッキに付ける名前としてはあまり似つかわしくない熟語かもしれませんが、せめてこのデッキを組む源流となったコンセプト、そして対戦相手の思い出に残るようなデッキという点においては、これからも変わらないデッキでありたいですね。




今回の記事は以上となります。
コメント・感想を頂けるととても喜びます!



それでは皆さん、良いデュエルライフを!