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皆さん、こんにちは!
団子ではいきなり団子が好きなチニニです!



GW、皆さんはどのように過ごしておりましたか?

自分は身内とデュエルしたり、BBQしたり、モンハンしたり、デッキを考えたり……あっという間でしたが、とても楽しい時間を過ごせました!



……あれ?普通の休みを満喫してね?



そう、GWは謂わば祝日の集合体。
そして祝日にはそれぞれ制定された意図や意義がある物です。


一方のGWの自分はと言えば、昭和の日だからといって昭和を顧みて昭和ソングを聴いたりした訳でもなく、憲法記念日だからといって憲法の事を考えた訳でもなく、みどりの日だからといって自然豊かな場所に行ってその恩恵を感じた訳でもなく、こどもの日だからといって鯉のぼりをあげた訳でもなく……


大人になってからというもの、祝日は「何かを祝う日」から「定期的に訪れる休み」へ変わってしまったように思います。
本来の意図の通りに過ごしている祝日はおそらく正月位ではないでしょうか。


勿論、生活文化が移り変わる中で形骸化していった意義もあると思いますが、余裕がある時位は祝日の持つ意義に想いを馳せてみても、ある意味有意義な休みを過ごせるかもしれません。





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遊戯王楽しい!ゲーム楽しい!旅も楽しい!
自分の好きな事をやってこその休日ですよね!
……という考えに一周して至った、長期休暇の終わり際でしたとさ。


             THE END  ?













………気を取り直して、今回はデッキ紹介の記事になります!
こちらがレシピです!


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新弾の「DAWN OF MAJESTY」で新規カードが登場した「機巧」を使ったデッキです!また稲荷と星遺物か


この「機巧」達のポテンシャルには目を見張る物があります!
「緊急ダイヤ」を始めとする機械族・地属性のサポートに対応し墓地効果で攻守が同じ機械族を効果が有効な状態で蘇生できる「機巧蛙」、「sin パラドクスギア」や「機皇枢インフィニティ・コア」などのテーマの動きの根幹となるカードのリクルートの他、稲荷から光属性で呼んで「機巧牙」に繋げる事もできる「機巧鳥」、展開力の割り増しだけでなく限定的な墓地肥やしも行え、レベル4水属性とステータスにも恵まれた「機巧猪」など、優秀なカードばかりです!


稲荷や機巧牙を絡める事で多種多様なカードに触る事ができる為、いくらでも研究していけるカテゴリになったと思います!


今回はそんな「機巧」達を軸に据える形でデッキを組みました。



さて、このカテゴリで何をするか。

組み合わせ次第で如何様にも化けるカテゴリですが、カテゴリ単体で見た場合の弱点の一つとして、火力の乏しさがあります。

カテゴリ内のモンスターの攻撃力は全て3000以下で、最上級モンスタークラス、それも耐性持ちの突破は困難です。
「機巧菟」や「機巧猪」と、打点上昇効果も存在しますが、守備表示で特殊召喚するカードも多くそれらの恩恵を活かしづらい局面もあるでしょう。


勿論、他のテーマやカードとの組み合わせでこの弱点を補う事は可能ですが、今回は少し趣向を変えてみる事にしましょう。


遊戯王には様々な勝利方法があります。
ライフを0にするのは勿論、エクゾディア等の特殊勝利も有名ですね。


そんな中で自分が選んだ勝ち筋は、ズバリ「デッキ破壊」です!
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あの手この手で相手のデッキのカードを削り、デッキを0枚まで追い込んで勝利するのです。
こうした勝ち筋を用意している関係で、デッキ内の火力は控えめになっていますが、防御や展開等に重きを置いた形にしました。



それでは、「機巧」を軸としたデッキ破壊の細かな解説に移っていきましょう。



まずは主なデッキを削る手段です。
デッキ破壊と聞くと多くの人が思い浮かべる「ニードルワーム」等、古くからデッキ破壊には相手の墓地肥やしが伴うのが常でした。


現代遊戯王においては墓地効果を持ったカード、墓地リソースの活用手段はごまんとあります。
大抵のデッキ相手では、後述する相手のキーカードを機能不全にする確率より、こういった墓地効果を持つカードを落としてしまう確率の方が遥かに高いでしょう。

当然、相手は意図せずして増えたリソースで猛攻を仕掛けてきます。
そうなってしまってはデッキアウトまで自分を守り切る難易度は上がります。怖いですね。


しかし、この難点は相手のデッキからカードを墓地へ送る場合の話。
相手に塩を送る可能性があるというデッキ破壊の根幹を覆すカードがこちら、「No.89 電脳獣ディアブロシス」!
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コンプリートファイル届いた?


以前紹介した【銃弾は未来を奪い取って】でもキーカードとなっていたモンスターですが、今回は相手のカードを裏側除外する点を生かします。


③の効果によるデッキ破壊は直接デッキから裏側で除外する為、再利用が極めて困難になります。
このカードに関しては、デッキ破壊しても相手の戦術を助ける事がほぼありません。


更に、こうなってくると先程軽く触れた「デッキ破壊で相手のキーカードを無くす」事が戦術的に取り込みやすくなりますね。

現代遊戯王で散見される概念として「デッキに残っていて欲しいカード」があります。


・「聖騎士の追想 イゾルデ」でリクルートしたい「焔聖騎士-リナルド」とそこで使う装備魔法
・「ワルキューレ・セクスト」から呼び出したい「ワルキューレ・フュンフト」
・「トゥルース・リィンフォース」からいっぺんに展開したい「ヒーロー・キッズ」


……など、挙げていけばキリがありません。
この記事を読んでくださっている皆さんにも覚えはあると思います。


そういったカード達に対して、デッキ破壊は非常に有効な妨害となります。
連鎖的にデッキからカードを引っ張ってくる中の1枚でも消す事ができれば、相手のデッキの複数のカードが機能不全に陥りますね。

「貪欲な壺」や「大欲な壺」等での再利用も望めなくなる裏側除外ともなれば尚更です。


そうでなくとも、単純にデッキのカードが減って相手のサーチャーの選択肢を減らす等できれば、対応力や継戦能力に支障をきたす事が期待できるでしょう。


更に、ディアブロシスは他の効果もデッキ破壊を助けるようになっています。


①や②の効果が③のデッキ破壊効果と連動しているのは勿論ですが、①は相手のEXデッキをビーピング破壊するという事で、火力のあるモンスターを優先的に消していけばデッキアウト成立までの生存率の向上に繋がります。
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おおきな火力をださないでください。




②に関しても、ディアブロシス以外のカードでデッキ破壊を補助する際に肥やしてしまった相手の墓地のカードを削るのに役立ちます。
自身の打点が2800と絶妙なラインなので、状況次第では無理に狙わないのも肝要ですね。



このように相手に塩を送る事なくデッキ破壊の軸を担い、相手の攻め手を緩める事ができる「ディアブロシス」を主に使う事としました。
③の効果の裏側除外されているカードが増える毎に効力を増す性質から、怒涛の3枚採用で徐々に相手を追い詰めていきます。


レベル7を並べるのは「機巧狐」への依存度が高いですが、自然と盤面に出やすい地属性か闇属性を稲荷で対象に取るとレベル7が2体並ぶあまりハードルは高くない他、無限起動の効果で2+5または4+3(機巧蛙)する事でもランク7が狙えます。


次は他のデッキ破壊カードですね。

ディアブロシスの③の効果には名称ターン1があり、1ターンで削れるデッキには限界があります。
その為、更にデッキ破壊を進めたいとなると相手のカードをもっと裏側除外するか他の手段でデッキ破壊するか、となるのです。


そこで様々なデッキ破壊カードも採用しましたが、そんな中で特筆したいのは「プレゼント交換」と「闇帝ディルグ」。
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プレゼント交換の方は、「機巧」の中の「機巧鳥」の墓地効果に採用理由があります。
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「機巧鳥」は②の効果で裏側表示で除外されている攻守が同じ機械族をサルベージできる為、「プレゼント交換」で除外した攻守が同じ機械族をそのまま自分の手札へ加えられるのです。プレゼントとは


これを利用して好きな「機巧」のサーチや、守りの要となる「速攻のかかし」の確保等を行えます。


更に、「プレゼント交換」には裏側で除外された2枚のカードの内1枚でも除外ゾーンからカードが無くなるとそのカードはエンドフェイズ以降も除外されたままという裁定がある為、相手がデッキから除外したカードは除外されたままとなるのです。

その上、「プレゼント交換」で除外するカードは裏側表示。
つまり、相手は自身のデッキからカードを1枚減らさないといけないのは勿論、先述の「ディアブロシス」と合わせる事で裏側表示で除外されたカードが加算された状態で③のデッキ破壊効果を使う事ができます。
「星遺物を継ぐもの」で蘇生した等、X素材が無い状態の「ディアブロシス」の③の効果をこれで起動しても良いでしょう。


その「機巧鳥」を墓地へ送るまでの過程は、このデッキでは「機巧鳥」自身を①でリリースして出せるレベル1機械族は「速攻のかかし」のみの為、「機巧狐」で相手の光属性を対象に取ってリクルート、①で「機巧狐」をリリースして「機巧牙」に繋げてからリンク素材等にするのが主な使い方になります。


このデッキにおける「プレゼント交換」は、自分の戦力供給と相手のデッキ破壊を兼ね備えた、一石二鳥のカードとなっているのです。機巧鳥だけに。




もう一つの注目カードである「闇帝ディルグ」は、このデッキでいぶし銀な活躍を見せてくれます。
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上級魔法使い族、と一見機械族主体のこのデッキでは触りづらそうですが、「機巧牙」の効果で「マジシャンズ・ソウルズ」をサーチし、その効果のコストでディルグを墓地へ落とす事ができる為、簡単にアクセスできます。

そのまま「神聖魔皇后セレーネ」のリンク召喚まで繋げれば蘇生して効果の発動までいけますね。


そのディルグの効果は、相手の墓地のカードの除外及びデッキ破壊。

墓地リソースを削ってもデッキ破壊の部分でリソースを回復される恐れはありますが、相手の墓地からカードを選択して除外した後でランダムなデッキ破壊の為、大抵の状況で発動前より墓地の状況を悪くはできます。
使用感としては、デッキリソースを削れる可能性もあって見た目以上に相手にプレッシャーをかけていける印象でした。


レベル6というのも評価が高く、「星遺物-『星冠』」等と合わせて「巡死神リーパー」をX召喚する事で更にデッキ破壊を進めたり、「星遺物に眠る深層」で蘇生できる為、相手ターンで墓地利用したい相手の思惑を崩しに行く事もできます。
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「ビルグリム」が覚えづらい

これら様々な要因が噛み合った事で、「機巧」軸のこのデッキにおいてもディルグは確かな存在感を放つ事ができています。



デッキの中心となるプランはこの辺りですね。


後はデッキアウトまで相手の攻撃を凌ぐ手段ですが、「機関重連アンガー・ナックル」から「弾丸特急バレット・ライナー」で「速攻のかかし」を拾い続ける、「機巧辰」を壁にしてライフ回復も狙う、といった防衛手段に壁の展開を絡める形です。

この壁の展開に付加価値をもたらすカードであり、強烈な除去効果で相手の攻め手を鈍らせる事もできるという事で「マシンナーズ・カーネル​」にまで手を出しました。
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禁断の力


ただでさえディアブロシスを連打されてデッキの戦力が減っている中で、こいつの処理は困難を極めます。

あまりにカードパワーが高い1枚ではありますが、機械族・地属性の豊富さ、使い減りせずに防御や妨害が行える、「緊急ダイヤ」のリクルート先の選択肢になる、といった感じで採用しない理由付けの方が難しかった印象。


なんにせよ、このデッキの防衛ラインを非常に強固にしてくれるカードです。





以下、その他採用カードの紹介


・ジーナの蟲惑魔、フレシアの蟲惑魔、電網の落とし穴
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稲荷対応ステータス。
フレシアで「電網の落とし穴」を使ってからジーナの③で「電網の落とし穴」を再利用するのが目的で、相手のカードを裏側除外する機会を増やす事で相手ターンでもディアブロシスの③の発動チャンスを伺う。
「星遺物に眠る深層」や「超重機回送」が邪魔になっている時は「マジシャンズ・ソウルズ」で剥がして条件を満たす。
一応①でランク4の補助をする事も。


・妖眼の相剣師
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ソウルズのコストであり、アンガー・ナックルで蘇生したモンスターを起点に出せるカードであり、稲荷対応ステータス。
明確に必要とするケースがあるというよりは、痒い所に手を伸ばす為の採用。




・無限起動
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機械族(主に地属性)全般をサポートする性質から、「機巧狐」や「機巧蛙」を展開の中心とするこのデッキでは頼れる基盤に。
多様なランクのX召喚が可能な他、下級と上級がバランス良く存在する為「緊急ダイヤ」の発動も安定する。


・Vain-裏切りの嘲笑
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相手のリンクモンスターをディアブロシスで刈り取ってから使う事で、効果を受けたモンスターをどかす手段を減らしてから盤面に縛り付ける。
相手を選ぶ上に発動タイミングも限られるが、デッキの目的や動きとシナジーしていた為採用している枠。


・悪のデッキ破壊ウイルス
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耐性が無くやられやすいディアブロシスをデッキ破壊に変換するカード。
ドローしたモンスターを破壊する効果もディアブロシスのエクストラ破壊と合わせる事で大幅に戦力を削ぐ事に繋がる。
現在の盤面には一切触れない為、「破械隻王神ライゴウ」や「星鍵士リイヴ」等で盤面の掃除は粗方済ませておきたい。


・クロノダイバー・リダン
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生存し続ける限り相手のデッキを削っていくモンスター。
ただでさえ倒すタイミングが掴みづらく厄介なモンスターなのに、デッキアウトのプレッシャーまでかけていける。
罠を引いた時はこのデッキで貴重な強い除去が撃てるのも大きい。

・重機王ドボク・ザーク
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素材が重い為やや贅沢にリソースを使うが、「無限起動ブルータルドーザー」の制約下でも出せるデッキ破壊役兼アタッカー。
何気に破壊効果は対象を取らない。


・幻獣機アウローラドン
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超展開のお供なイメージが強いカードだが、このデッキでは1体効果での露払い、3体効果での防御罠の回収を主に行う。
特に「星遺物に眠る深層」はディルグや稲荷等に繰り返し触っていける為、積極的に拾いたい。




あとがき


今回のデッキはいかがでしたでしょうか。


デッキ破壊というメジャーとは言えない戦術と、最新鋭のカードをふんだんに取り入れたレシピの融合。
幾度となく使ってきた「機巧狐」や「星遺物」も、今回は「機巧」に対応している事やディアブロシスのX召喚等もあって躊躇う事なく採用しました。


新弾のカードを触る時はいつも胸が高鳴ります。
情報判明から一生懸命練り上げた戦略の実践、それまで無かったカードへの対戦相手の新鮮な反応、触り慣れてなかったカード達が手に馴染んでいく感覚……どれを取っても素晴らしいひと時です。

今回の「機巧」に関しては比較的早い段階で情報が判明していたので、攻守が同じ機械族やそこから触れるカードを研究して、発売前からデッキ破壊を行うという方向性は決まりました。


デッキの性質が性質なだけに初見の方にぶつけるデッキとしては適していませんが、ディルグやドボク・ザーク等の今まで使えていなかったカードを使えた点も含めて、出来栄えとしては満足しています!

こうした新カードの考察ができるのは都度関連カードを調べるのは勿論、興味を持つ第一歩としてその新カードに繋がる自分の中のカードプールがあってこそ。
1万種を越える遊戯王カードですが、勉強を続けて、いつでも新カードを迎え入れられる用意はしておきたいですね!


ただ15日にサイバーストラクと22日に疾風のデュエリスト編で2週連続で商品出すのはやりすぎだと思った🐐



デッキ名の「ヤマアラシノススメ」に関しては、山(相手のデッキ)を荒らすというこのデッキの戦術に、登山漫画の「ヤマノススメ」をかけた名前を付けました。
相手のデッキ枚数を全て攻略し切るという意味では、デッキ破壊もある意味登山のような物かもしれない。

デッキの戦術や採用カードとは関係ないフレーズですが、「ヤマアラシのジレンマ」と語感が被っている所も印象に残りやすそうで気に入っています(笑)



ヤマノススメは良い漫画です!
日本に実在する山や自然、アウトドアの楽しみ方を知る事もでき、主人公の成長も様々な形で描かれ、登山漫画として非常に良くできていると思います!

登山漫画としては女の子達の日常を描くゆるふわ系なのも珍しく、それでいて本格的な内容である事からファンも多い作品です。

アニメ化も3期までされている為、見た事はなくても話を聞いた事があるという人も多いのではないでしょうか。
見ましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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4期も決定してるよ


またヤマノススメのアニメは、祝日である山の日にイベントの開催等を行なっている事でも有名な作品です。


そんなヤマノススメをきっかけに、山の日が制定された意義を感じ取ってみても良いかもしれませんね。




今回の記事は以上となります!
質問や感想をいただけるととても嬉しいです!



それでは皆さん、良いデュエルライフを!